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300年以上の伝統が息づく〝鮎やな〟オープン  2年ぶり河川敷囲炉裏席で営業

宮崎・延岡市の秋の風物詩、五ケ瀬川水系の鮎やな漁が解禁され、10月4日、同市大貫町の「延岡水郷鮎やな」でオープン式が行われました。〝鮎やな〟は産卵のため川を下る落ちアユの習性を利用した伝統漁法で、300年以上の伝統があり、川原で焼く鮎の香ばしい香りは「かおり風景百選」に認定されています。

 

今年も新型コロナウイルス感染防止のため、食事棟として利用してきた「かわまち交流館」内での営業は中止。一昨年と同様に、風通しの良い河川敷にテントを設営し、最大8人が座れる囲炉裏(いろり)席を20カ所設ける形での営業に切り替えました。昨年は料理の提供を見合わせたため、2年ぶりの復活となります。

 

営業は10月5日から11月28日までで、平日が11時〜15時と17時〜21時、土日祝日が11時〜21時の営業となります。日本最大級の長さを誇る〝鮎やな〟架設は今月22日ごろになる見通し。

 

オープン式には、市内の政財界や近隣の観光協会の代表らが出席。神事の後、テープカットや鏡割りでオープンを祝いました。

 

延岡観光協会の盛武一則代表理事は、「延岡の鮎やなは大瀬川の川幅いっぱいに架かる、全国でも類を見ない規模の施設です。素晴らしい風景のもとで、おいしい鮎料理を味わう場所が一帯となった延岡の大きな観光資源です。昨年は残念ながら新型コロナの影響で、鮎料理の提供ができませんでしたが、今年はこんなに立派な囲炉裏席で皆さま方に料理を楽しんでいただけることを大変うれしく思っています」と話しました。