「薬草の里づくり」に取り組む日向市東郷町で5月8日、特産の薬草・カモミールの収穫体験が行われました。地元の市立東郷学園の中学生とイオン九州ユニオンの組合員らが、花の摘み取り作業に励みました。
東郷町では、地域活性化プロジェクトとして東郷まちづくり協議会(鈴野浅夫会長)が中心となり、農薬や化学肥料を使用しない高品質なジャーマンカモミールの栽培が盛んに行われています。寒暖差のある気候を活かし、手摘みで収穫されたカモミールは、ハーブティーや「カモミールジン」などの特産品に加工され、地域内外で高く評価されています。

カモミールは、まるでリンゴのような甘くフルーティーで、ほんのり優しい香りが特徴です。ギリシャ語で「大地のリンゴ」を意味するほど、リラックス効果が高く、心に寄り添うような心地よい芳香成分(アンゲリカ酸エステル類)が含まれています。心を落ち着かせ、安眠を誘う効果があるため、夜のティータイムや枕元のミストに人気です。
この日は、東郷町坪谷の牧水公園内にある約10アールの農地で、東郷学園の中学部に当たる7〜9年生36人と、新しい社会貢献活動の取り組みとして「イオン ハートフル・ボランティア」に取り組むイオン九州ユニオンの組合員らが、とても爽やかでほんのり甘さを感じる香りに包まれながら、満開に咲き誇るカモミールの花を一輪一輪手摘みしていきました。
東郷まちづくり協議会の鈴野浅夫(すずの・あさお)会長によると、今年の収穫は4月12日に開催された「牧水の里つつじ祭り」から始まりましたが、その後、雨の日が多く、思うような収穫量を確保できていません。1キロのハーブティーを作るには10倍の10キロの収穫が必要ですが、手作業ベテランでも1時間700〜800グラムしか収穫できないそうです。
好天に恵まれたこの日は、午前中からイオン九州ユニオンの組合員や一般参加者が7・3キロを収穫し、東郷学園の生徒が加わった午後は11・86キロの収穫があり、合わせて目標としていた20キロ近い収穫ができました。
東郷町でハーブの栽培がスタートしたのは、平成28年(2016)、日向市から東郷まちづくり協議会に、地域おこしとして薬草の里づくり事業が委託されたのが最初でした。当初は未知の薬草栽培でしたが、11品目のハーブの栽培を試みた結果、最終的に残ったのがバジルとカモミールでした。
市からの委託は5年間で終了しプロジェクトチームも解散しましたが、鈴野会長の呼びかけで集まった有志らが栽培を継続してきました。













