• 2019.7.11

日々ブログ~あぃ あむ ひむか人~Vol.15 チキン南蛮の日に寄せて2

 延岡発祥チキン南蛮党はこれまで、あの手この手で発祥のまちをアピールしてきました。その中でも大きかったのがご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」への出展でした。

 B-1グランプリは、愛Bリーグ(ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会)が主催する全国規模のご当地グルメイベントです。

 南蛮党は平成22年(2010)4月の愛Bリーグ総会で準会員として加盟が正式に承認されました。南蛮党の名称は、加盟時に「NAN BAN TRY」ではどこの街の何のグルメの団体が分からないと指摘されたことを受け、メンバーであれこれ考えた末に決めました。

 改名の際には記者会見を開き、党綱領と5項目からなるマニュフェストを発表しました。参院選の年で、マニフェストを遵守しない政党が多い中、「南蛮党はマニュフェストを〝チキン〟と守ります」と宣言するなど、遊び心をふんだんに盛り込んだ改名でした。

 以来、平成26年(2014)に愛Bリーグを退会するまで、23年の姫路大会、24年の北九州大会、25年の豊川大会と3回の全国大会に出展するなど、全国の舞台で「チキン南蛮は延岡発祥のご当地グルメだ」とアピールし続けました。

 ただ、私たちが加入した当時、B-1グランプリは2日間で40~60万人を集める超弩級のメガイベントに成長。加盟希望団体が急増したこともあり、運営本部のルールがどんどん厳格化されていく中で、国内最南端の登録団体という距離的ハンディもあったかもしれませんが、本部との意識のズレが徐々に顕著になっていきました。

 退会に至るまでいろんなことがありました。胃の痛くなるような思いもたくさんしました。今思えば、とても貴重な経験をさせていただいたと思います。そのあたりの詳しい話は、またの機会にしたいと思います。

B-1挑戦は富士宮視察が契機

 B-1グランプリというイベントの存在を最初に知ったのは、平成19年(2007)でした。

 私は平成20年(2008)8月に退職するまで、夕刊デイリー新聞社で記者をしていました。最後に勤務していた日向支社時代の平成19年12月、「日向市市民活動団体リーダー養成塾」の塾生の1人として、静岡県富士宮市を視察しました。

 B-1グランプリを主催する愛Bリーグ会長・渡邉英彦さんのお膝元、「富士宮やきそば」で知られるご当地グルメの先進地です。

 この視察を通じ富士宮が「やきそばのまち」としてブレイクする出発点が、空洞化が進む中心市街地の活性化のために開いた市民ワークショップにあったことを知りました。

 さらに、「やきそばG麺」「ミッション麺ポッシブル」「天下分け麺の戦い」「三国同麺協定」といった渡邉会長が矢継ぎ早に繰り出す“おやじギャグ”は、いわば情報をいかに加工して発信するかという戦略の一つであり、マスコミを利用する際に非常に有効なことも教わりました。

 まちおこしに取り組むには地域愛や行動力、持続力は不可欠です。でもそれだけでは何か足りないと思っていただけに、マスコミ側の人間としても目から鱗の体験でした。

 渡邉会長は、昨年12月19日に急逝されました。私と同じ年です。早すぎる訃報をとても残念に思いました。心から冥福をお祈りします。

 日向では視察した塾生を中心に、「魅力のまち発掘プロジェクト すこっぷ」というグループを立ち上げし、〝日向汁食街道(ひゅうがしるくろーど)〟なる構想を考えました。毎月飲み会を開いては、その店の名物汁物を発掘。「日向人は汁物で締める」「日向人はマイ箸、マイ丼持参」など、まちおこしにつながるネタについてワイワイガヤガヤ議論しました。

 音楽によるまちおこしも活動テーマの一つでした。世界的ドラマー・神保彰さんのコンサートやジャズコンサート、まちなかハロウィン前夜祭などのイベントを主催し、日向のまちおこしに一役買ってきたと思います。グループは現在活動休止中ですが、メンバーたちは現在も、商工会議所青年部やひょっとこ夏祭り実行委員会など多方面で中心メンバーとして活躍しています。

 その後、私は新聞社を辞め、勤務の拠点が延岡に戻ったことから、南蛮党(NAN BAN TRY)の立ち上げに関わらせてもらうようになり、その後、代表も務めさせてもらいました。

 南蛮党はスタートからの5~6年で、「チキン南蛮は延岡発祥という認知を広める」という当初目標については、ある程度達成できたという自負があります。

 しかし、まちおこし活動に終わりはありません。私たちが活動を始めた当時は、まだ延岡は〝陸の孤島〟状態で、「来る高速道路時代に素通りされないまちに」という目標もありました。時代の推移とともに、南蛮党の活動意義も変化してきているのも確かです。

 チキン南蛮の日に毎年実施している小学校訪問授業は、次代を担う子供たちに郷土愛を持ってもらう上で大変重要な事業だと思います。毎年、趣向を変えながら活動を継続している南蛮党の現メンバーたちに心から敬意を表します。

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