シェアサイクルの実証実験スタート  延岡市

延岡市は、全国でシェアサイクルサービス事業〝P!PPA〟(ピッパ)を展開する「オーシャンブルースマート」など2社・1団体と連携し7月6日から、シェアサイクルの実証実験を始めた。市役所、JR延岡駅前など市内4カ所にシェアサイクル15台を配置しており、専用アプリに登録することで有料利用できる。

 

市民や市外からの来訪者の交通利便性を高め、日常生活や観光に役立ててもらうことが狙い。長寿社会への対応や地球環境保護の観点から、市が目指す「マイカーから公共交通へのシフト」を強力に進める狙いもある。

 

連携するのは、市とオーシャンブルースマート、NECソリューションイノベータ、延岡市シルバー人材センターの4者で、6日に連携協定を締結した。

 

利用するシェアサイクルは、24インチの3段ギア付きで、ノーパンクタイヤ製。市役所に5台、駅前に4台のほか、延岡商工会館と市立図書館に各3台配置。この4カ所の駐輪ポート間なら、どこでも自由に貸し出し、返却ができる。

 

利用者は専用アプリをスマートフォンにインストールした後、シェアサイクルの鍵本体にスマホのQRコードを読み取らせることで利用が可能となる。

 

利用方法は、一時利用(30分100円、以降30分ごとに100円)、30分までは何度でも利用できる月額利用(1カ月1500円、6カ月6000円、12カ月10000円)、購入時間に応じて乗り放題となるディパス(6時間500円、12時間800円、24時間1000円)の3種類があり、支払いはクレジットカード、アップルペイなどが選択できる。

 

6日は実証実験開始のセレモニーがあり、市役所正面玄関前で読谷山洋司市長らがテープカットした後、延岡のマスコット・のぼるくん、若鮎レディらがシェアサイクルに試乗した。

 

読谷山市長は「4カ所の間だったらどこから乗っても、どこに返しても自由です。内藤記念館、野口遵記念館、県体育館、室内練習場にもなる防災施設ができれば、これまで延岡に来られなかった方々が全国からやってきますので、そういう人たちにも使っていただきたい。市民の皆さんにも、バスやシェアサイクルを使ってマイカーに頼らず暮らせる延岡にするためにも大事な取り組みです。ぜひ、積極的に活用してほしい」と呼びかけた。

 

実証期間は令和5年3月31日まで。

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