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一足先に館内展示物を紹介  延岡城・内藤記念博物館

9月23日の開館を前に、「延岡城・内藤記念博物館」の内部が報道陣に公開されました。エントランスホールの床面に設置された6メートル×4・8メートルの巨大な衛星写真も初お披露目され、開館に向けた準備が着々と進んでいます。23日は午前10時から開館式典が開かれるため、一般公開は午後1時から。企画展示室では同日から、開館記念特別展「譜代大名 内藤家〜その歴史と名宝〜」(11月6日まで)が始まるほか、和室棟では3日間にわたり、茶道連盟によるお茶の振る舞い、華道連盟による生け花の展示も行われます。館内の見学は無料ですが、特別展への入場は有料となります。

開館時間は午前9時〜午後5時、毎週月曜休館(祝日の場合は翌日)。本館への入場は無料ですが、企画特別展は一般500縁、高大生300円の観覧料(中学生以下無料)です。

23日午後2時からはカルチャープラザのべおか3階ハーモニーホールで「開館記念講演会」が開催されます。市学芸員の増田豪さんが「延岡の歴史を学び継承し、未来を創造する拠点 延岡城・内藤記念博物館」と題して講演するほか、元明治大学博物館事務長の伊能秀明(いよく・ひであき)さんが「こんなに面白い延岡城・内藤記念博物館」と題して講演します。定員は先着400人、申し込みは電話(電話0982-21-7110)、FAX(0982-20-3250)、メール(contact@nobeoka-museum.jp)で。詳しくは同館。

 

◆1階にはエントランスホールと企画展示室があります。

【エントランスホール】エントランスホールは、床に延岡市の巨大な衛星写真を配置され、西側壁面に貼られた100枚のパネルと連動し、史跡や郷土芸能、神話ゆかりの地などを知ることができます。

北側壁面にはタッチパネル式の70型大型モニターがあり、収蔵品や市の魅力を写真や映像で知ることができます。外国人の来場者にも対応できるよう、英語版もあります。

【企画展示室】第1回の企画展となる特別展では、延岡への転封により、最北端の譜代大名から最南端の譜代大名となった内藤家が、明治を迎えるまでの歴史を様々な資料から紹介します。

また、国の重要美術品に認定されている太刀(無銘)「伝国行」や、後奈良天皇と後水尾天皇からの宸翰(しんかん)のほか、歴代の徳川将軍家直筆の書画、国立科学博物館所蔵の銅製天球儀「渾天新図」など、67件の展示品のうち24件が初公開という内藤家伝来の貴重な品々が展示されています。

◆2階には体験展示室、平常展示室、ボランティア室などがあります。

【体験展示室】体験展示室では、古墳時代の竪穴式住居、旧記念館敷地内にあった茅葺き古民家「静思庵」の内部、船倉町にあった市営アパート「薫風荘」の内部を再現し、古代から近現代に至る市民の暮らしを体感できます。

 

【平常展示室】平常展示室は約700平方メートルの広さがあり、先史時代から中世、江戸時代の歴代藩主、近現代などの史資料を展示し、延岡の歴史や暮らしの変遷などをたどれる仕組み。ゆかりの美術工芸品・民俗芸能、ゆかりの偉人に関する展示もあります。

「有馬家中延岡城城下屋敷付絵図」をもとに、延岡城跡を中心に城下、城下町、五ヶ瀬川以北、大瀬川以南の武家屋敷や長屋を再現したジオラマ。「延岡城下図屏風」の実物大展示と、屏風に描かれた場所の詳しい説明文が表示されるタッチパネルなど、随所に工夫を凝らした展示がなされています。

◆和室棟

和室棟は日本庭園を囲むように配置され、木造平屋建てで約200平方メートルの広さがあります。茶道、華道など多様な文化活動や、各種団体の自主活動、イベントなどに利用できます。