• 2018.7.26

「第22回のべおか天下一薪能」概要決まる 10月6日

1.公演の日時・演目

■ と き:平成30年10月6日(土) 午後3時開場 午後5時30分開演

■ ところ:延岡城址二の丸広場

(雨天の場合は延岡総合文化センターで2回公演午後3時半開演 6時半開演)

■ 演目(公演順)

○仕舞「舎利(しやり)」「岩船(いわふね)」「猩々(しょうじょう)」

○能  「羽衣(はごろも)」

○狂言 「太刀奪(たちうばい)」

○能  「恋重荷にいのおもに」」

■ 出 演

片山 九郎右衛門

茂山千五郎 ほか

延岡市のこどもたち

2.今年の薪能の特徴

■ メーンとなる「恋重荷」はのべおか天下一薪能では初公演。老いらくの恋、身分違いの恋がテーマ。身分の低い老人が上皇の近くに仕える女御に恋心を持つ・たことがきっかけとなる悲劇で、低い身分の者の上流社会への憬れや羨望と、それを弄ぶ上流社会の卑劣さが背景にある物語

■ 世阿弥の作といわれている。低い身分で生まれながら、室町将軍家の寵愛を受けた世阿弥が、上流社会にのし上がっていく際に見たり、聞いたり、また自らの体験がこの物語を生んだのかもしれない。

■ 第5回公演(2001年)以来2度目の上演となる「羽衣」は日本の神話時代から伝承されてきた「羽衣伝説」昔話を典拠とした物語で、その中で最も知られている三保の松原を舞台にしたものが描かれている。

■ 富士山世界文化遺産は、富士山の美しい山容とその周辺の自然にとどまらない信仰の対象としての富士山と多くの芸術の源泉になっていることを構成資産としている。その芸術の源泉の中心をなしているのは三保の松原を舞台にして15世紀に誕生した謡曲「羽衣」であり、世界文化遺産登録の能曲といってもいいでしょう。

■ 欧州に能楽が白本を代表する芸術として広く知られるきっかけとなったのは19世紀の西洋モダニズムの作家たちによって「羽衣」が紹介されたからだといわれています。                        。

■ 延岡の子供たち11人が今年も出演します。プロの公演に開催地地元の子供たちが出演するのは大変珍しものですが、本公演では10.年連続13回目の取り組みになります。今回は仕舞3曲を6人の子供たちが舞うとともに、連謡も行います。

※「のべおか天下一薪能と延岡の子供たち」については、別紙資料をお付けしますのでご参照ください。

■ 観客席を約1500人収容のお席を延岡城址二の丸広場に特設致します。また雨天の場合は、延岡総合文化センターで蝋燭能公演(昼夜2回)を行います。

■ 和服で鑑賞されたい方を対象にボランティアによる無料着付けサービスを行う予定です。

■ 「光彩華絵巻」一一当日は、「日本の歴史公園100選」「続日本名城100選」の城山の会場全体を幻想的にライトアップして、光の演出で皆様をお迎えいたします。

「のべおか天下一薪能」チケット購入ご案内

◆ 座席の種類と金額

<全席指定>

特席(1万円)  SS席。(8千円)  S席(6千円)  A席(4千円)

◆ ハガキ、FAX・、メールでのお申し込み

※次の事項を記入してお申し込みください。チケットは郵送となります。

①郵便番号・住所 ②氏名 ③連絡先(電話番号)④希望の座席種類と枚数 ⑤※希望があれば√雨の場合 昼の部一夜の部を記入してください。 ※座席は事務局で指定させて頂きます。

・ハガキ 〒882-0813

延岡市東本小路131-5 延岡市民協働まちづくりセンター2F

のべおか天下一市民交流機構

・FAX  0982-32-6151

ノメール  tengaichi@dolphin.ocn.ne.jp

・電 話  0982-33-0248

◆ プレイガイドでのご購入

8月4日に販売を開始します。

【延岡市】延岡総合文化センター【宮崎市】メディキット県民文化センター

◆ 宮崎交通バスツアー(S席・A席)

宮崎市、都城市方面からはツアーバスを予定しております。詳しくは8月中旬以降。

演目紹介

・能「恋重荷(こいのおもに)」

白河院御所の庭で、菊の世話をする山科の荘司という老いた男がいました。荘司は白河院の一人の女御の姿を見て恋心を抱いてしまいました。それは邸内でも知られる話となり、身分の違う老いた男の恋をからかうような雰囲気が生まれます。ある日、荘司に臣下が『お前が、美しく装飾されている荷を持って、庭の中を百回、千回と巡れば、お前の願いを叶え、その女御と逢わせてあげる』といいます。荘司がわずかな望みができたと喜びます。

そして下働きで鍛えた体、少し老いているが、荷を持ち上げようとするのですが、なかなか持ち上がりません。実は、臣下や女御が、包みの中に到底持ち上げることのできない巌を入れていたのです。持ち上がらないものを女御に会いたいばっかりに懸命に持ち上げようとする荘司に、叶わぬ恋を諦めさせる魂胆でした。それとも知らず、渾身の力を込めつづけた荘司はとうとう力尽き、絶望し、この仕打ちを恨み。女御に思い知らせてやると言いながら死んでしまいます。

臣下から荘司の死を知らされた女御は、びっくり。し荘司の死を悼むのですが、その場から立ち上がれなくなります。体に巌がのしかかっているように身動きが取れなくなります。すると、そこへ荘司の悪霊が現れます。悪霊は女御のひどい仕打ちに憤り、恨み言を語り、地獄で苦しんでいることを伝えて女御を責め立てました。

しかし、最後には荘司の悪霊は、私のことを弔ってくれるなら、恨みを消して、あなたの守り神になって末永く守ろうと言って、去っていきます。

美しい女性に恋をしてしまった老人の悲哀と恨みを描いた作品。いわば叶わぬ老いらくの恋の物語だが、最後は恨みとおすこともなく、報われずとも愛した人の側で支える道を選んだ老人の健気(けなげ)さが印象深いものになっています。

【登場人物・想定使用面】

・前シテ   山科荘司     尉 系(三光尉・笑尉等)

・後シテ   山科荘司の亡霊  悪尉系(鼻癡悪尉・ペシ見悪尉等)

・ツレ    白河の女御    小面

・ワキ    白河院の臣下

・能「羽衣(はごろも)」

春の朝、三保の松原に住む漁師白龍は仲間と釣りに出た折に、松の枝に掛かった美しい衣を見つけます。家宝にするために持ち帰ろうとした白龍に、天女が現れて声をかけ、その羽衣を返して欲しいと頼みます。白龍は、はじめは聞き入れず返そうとはしませんでしたが「それがないと、天には帰れない」と悲しむ天女の姿に心が動かされ、天女の舞を見せてもらう代わりに、衣を返すことにします。羽衣を着九天女は、月宮の様子を表す舞などを見せて、さらに春の三保の松原を賛美しながら舞い続け、やがて彼方の富士山へ舞い上がり、霞に紛れて消えていきます。

昔話の羽衣伝説を典拠にした物語です。昔話では天女は羽衣を隠されてしまい泣く泣く人間の妻になるのですが、能では、すぐに衣を返します。羽衣を返したら、舞も舞わずに帰ってしまうのだろうと言う白龍に天女が「いや、疑いは人間にあり、天に偽りなきものを」と返します。正直者の白龍は、そんな天女の言葉に感動するのです。そういう意味で心地よい全てが善意に溢れて清く、幸福な気分にしてくれる曲です。

【登場人物・想定使用面】

・シテ  天女      増女 若女等

・ワキ  漁師白龍

・狂言「太刀奪(たちうばい)」

北野神社への参拝に出かけた主人と太郎冠者、よい太刀を持った男を見つけ、その男から太刀を奪おうと計画します。太郎冠者は主人が腰にさしていた太刀を借りうけ、その男に近づき、市の店に気を取られている隙に男の太刀に手をかけて盗もうとするのですが失敗し、逆に男から預かっていた主人の太刀を奪われてしまいます。

主人と太郎冠者は太刀を取り戻そうと男を待ち伏せし、男に後ろから近づきまず主人が羽交い締めにして捕まえます。そして「今のうちに、縄を持って男を縛りあげろ」と太郎冠者に言いますが、太郎冠者はそこから、ゆうゆうと藁束を巻合わせて一本の縄づくりをはじめます。そんな状態ですから、あっさりと男には逃げられてしまいます。いざ事に直面して初めて、慌てて対処に取り組み始めるさまを形容する言い回し。「泥棒を捕らえて縄をなう」いわゆる「泥縄」の諺を舞台化したものです。

【登場人物】

太郎冠者

主人

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