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日向市役所新庁舎が完成  5月1日から業務スタート

日向市役所の新庁舎が完成し4月15、16日の2日間にわたって市民見学会が開かれました。事前に応募した768人が、木の香あふれる真新しい新庁内を見学しました。新庁舎は現庁舎の東側広場を活用する形で平成28年1月に着工し、約2年かけて工事を進めてきました。5月1日午前8時から開庁式を行い、新庁舎での業務がスタートします。

新庁舎は、南北約100メートル、東西約35メートルの長方形。鉄筋コンクリート造り地上4階建てで、延べ床面積は旧庁舎の1・5倍に当たる1万1573平方メートルあります。48本の柱の下に免震装置を完備する基礎免震構造を採用し、震度7の地震にも耐えられる造り。また、1階フロアの床面を約1メートルかさ上げして海抜6・45メートルにすることで、南海トラフ地震時に国・県が想定する最大クラスの津波でも浸水しない高さにしました。

防災拠点として災害時の避難所として活用できるように、北側と南側2カ所に外階段を設置するとともに、2~4階には東西南北に張り出す「日向テラス」(総面積2866平方メートル)を設置。5700人以上が収容できる避難スペースとなり、7日分の電力を発電できる燃料、1600人の3日分の飲み水、3200人の7日分の雑用水などを備蓄することで、災害時に迅速な復旧活動ができる体制を整えます。

市民ホール
1階に窓口業務を集約
1階フロア

地産地消の観点から外観のほか床、壁などの内装に耳川流域産のスギ、ヒノキをふんだんに使用。使用木材は杉丸太460本分に当たる327立方メートルで、うち半分の168立方メートルが市有林のスギを利用しています。奇しくも使用した木材量は耳川沿線の国道327号と同じ量になりました。

庁舎内には階段が3カ所、エレベーター2基、玄関が東西南北に4カ所あります。市民の利用の多い窓口部所を1階フロアに集約しました。土日祝日も市民に開放される市民ホール(231平方メートル)も1階にあり、床や壁、天井とふんだんに木材が使われています。さらにキッズコーナー、授乳室を設けるなど、子供連れのお母さん達も利用しやすいような配慮がなされています。

そのほか、市議会の議場の議員席を馬蹄形に配置。その中央に質問席を配置したほか、個室タイプの親子席も設けられました。

市新庁舎建設課によると、今後は外構工事、現庁舎の解体、駐車場整備などを行い、2019年3月にグランドオープン予定です。総事業費は55億4500万円。

2階のフロア
2階の各課窓口
2階・市長室
2階・災害対策本部
カウンターが最も長い3階
馬蹄形の議場
議場の親子席
4階の広々としたテラス
4階テラスから見た現庁舎
4階東側にある市民テラスの階段