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2月1日に延岡市史編さんを願うシンポジウム

 延岡市史編さんを願う会(九鬼勉会長)は2月1日午後2時から、延岡市本小路のカルチャープラザのべおか3階ハーモニーホールで「延岡市史編さんを願うシンポジウム~市史は未来をひらく鍵~」を開く。大勢の市民の参加を呼びかけている。

 延岡市史は昭和38年(1963)に編さんされて以降、10年ごとに追加の市史が編さんされてきたが、市制が施行された昭和8年(1933)以降の行政史の意味合いが強く、古代から現代に至る本格的かつ体系的な市史が編さんされていない。

 県内では都城市が16年かけて全17巻を編さん、日向市と日之影町では全11巻の市史・町史が編さんされており、本市は旧石器時代から時代区分ごとに県内を代表する遺跡・史跡・史資料がそろう現状、自治体規模からも現在の延岡市史は十分なものとはいえない。市制施行100周年を14年後に控えた今こそ現在の私たちはもちろん、未来の子孫のために、本格的かつ体系的な延岡市史を編さんしておく必要があります。

 市史編さんについては延岡市議会でも度々質問が出され、願う会でもこれまで6回にわたる講演会開催や陳情書提出など精力的な活動を続けてきた。そうしたことを受け、延岡市は昨年11月に市史編さんに関するパブリックコメントを募集するなど、市制施行100周年に向けて本格的、体系的な市史の編さんが現実味を帯びてきた。

願う会の九鬼会長は「今回のシンポジウムは、この機をとらえ市史の重要性、令和にふさわしい新しい市史のあり方などについて、有識者をお招きしてシンポジウムを開催することで、市史編さんの機運を全市民に広げることを目的に企画したものです。市史というと、分厚い冊子が何巻もできるイメージですが、それだけでなくインターネットの活用など、今の時代に合った市民が活用しやすい市史のあり方も考えられます。ぜひ多くの人にご来場いただき、市史に対する夢を描いていただきたい」と話す。

 当日は、宮崎県史をはじめ日向市、北浦町などの市史・町史編さんに携わってきた岡山大学名誉教授の上原兼善氏が「延岡市史編さんに向けて~私の自治体史編さんの経験から~」と題して基調講演する。

 また、元日向市史編さん室長の黒木豊氏、五ヶ瀬川の畳堤を守る会代表の木原万里子氏、延岡史談会副会長の甲斐典明氏、郷土史家の古川久師氏、NPO法人ひむか感動体験ワールド理事長の高橋勝栄氏、市史編さんを願う会副会長の渡邉斉己氏の6人をパネラーに、「共に語ろう!市史への夢を」をテーマにしたシンポジウムを開く。

 詳しくは九鬼会長(電話090-1976-4927)へ。