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新日向市駅が10周年  11月27日に記念式典・イベント

新しい駅舎が完成して今年で10周年を迎えるJR日向市駅の記念式典・イベントが11月27日午前10時から、日向市駅前交流広場ひむかの杜で開かれます。当日は日向市駅10周年記念ヘッドマークを付けた電車「サンシャイン号」が宮崎空港駅~延岡駅間で上下4便(1便は南宮崎駅止まり)運行されるほか、1日駅長による出発式、日向市の未来デザイン絵画展、人気駅弁販売、フリーマーケット、コンテナガーデン展、物産販売、多彩なイベントステージなどが繰り広げられ、10周年を盛大に祝います。

 

日向市を東西に分断し交通渋滞の元凶となっていた日豊本線と日向市駅を高架化することで、市街地の一体的な活性化を図ろうと平成14年に工事がスタート。日向市駅を中心に南北1・7キロ区間を高架化する連続立体交差事業に併せ、日向市駅周辺土地区画整理事業、特定商業集積事業といった関連事業に取り組みました。

駅舎は、地元・耳川流域の杉材をふんだんに活用し、都市景観に配慮した構造となっています。柱を鉄骨、梁を木材としたハイブリッド構造で、木材部は強度を増した変断面集成材を採用することで、ホーム上に柱を立てずに駅舎を覆う木造大屋根を実現しました。

そのほかのスペースも、杉材をふんだんに使用。改札があるコンコースと駅舎の東西をつなぐ中央コンコース、駅舎の東西にある庇(ひさし、キャノピー)は間伐材などを用いて天井としました。そのほか、高架下の多目的トイレ、まちの駅とみたかといった施設まで杉を仕上げ材に用いたことで空間に一体感を創出し、日向入郷地区が培ってきた「杉の文化」を、まちの玄関となる日向市駅に表現することができました。

日向市駅は建築物としての評価も高く、2007年には林野長官賞、国交省鉄道局長賞、九州建築賞建設部門作品賞優秀作品として表彰され、2008年には構造デザイン賞、ブルネル賞最優秀賞、2009年には国内の優れた建築物に贈られるBCS賞などを受賞。特にブルネル賞は鉄道建築の世界では最も栄誉ある賞とされ、駅舎部門での受賞は日本初。パリ駅、ドレスデン駅、セント・パンクラス駅といった世界の主要駅と肩を並べることになりました。

 

1日駅長に川野心花さん

 

当日は、一日駅長に駅と同じ10歳の川野心花(かわの・みはな)さん(日知屋東小4年)を任命。日向市駅を午後零時2分に出発するサンシャイン号に合わせ出発式を行うほか、改札業務に従事します。

記念式典は午前10時からステージで行われ、日向市の未来デザイン絵画展の優秀作品に選ばれた沼口悠誠(ぬまぐち・ゆうせい)さん(財光寺南小5年)を表彰します。

また、ヘッドマークは全国から263点の応募があり、京都市左京区の居関孝男(いせき・たかお)さんの作品が採用されました。

沼口さんの作品沼口さんの作品
採用された居関さんのヘッドマーク採用された居関さんのヘッドマーク
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