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シーズン中の安全・無事故を祈願  大崩山・祝子川渓谷開き

九州最後の秘境とされる名峰・大崩山の山開きと、大崩山を源流とする祝子川渓谷の渓谷開きが4月23日、延岡市北川町祝子川の祝子川温泉美人の湯駐車場で開かれました。1年間の安全と無事故を願い、シーズン本格化を前に毎年実施しており、神事と式典が行われました。

主催する延岡観光協会はじめ、延岡市、延岡市議会、北川町区長連協、九州森林管理局宮崎北部森林管理署、祝子川漁協、NPO法人ひむか感動体験ワールド、地元の代表ら約20人が出席しました。

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神事に続き行われた式典では、延岡観光協会北川支部長を務める北川総合支所地域振興課の安藤俊則課長が「熊本地震による影響も考えましたが、このような時期であるからこそ、荒ぶる大地の神々に鎮まりいただき、自然に感謝し、1年の平穏無事に祈りを捧げることに大きな意義があると開催を決めました」と開催意義を強調。

その上で、「この地域には昭和30年代まで遡ると1千人近くの人が生活していた。現在70人の方がこの地域を大切に守っていただいている。人口減少が叫ばれる中、高速道路の開通、登山ブーム、スピリチュアルブーム、ユネスコエコパークの登録に向けての取り組みなど、この地域にも追い風吹いており、注目度は間違いなく高まっています。地域活性化に向けての逆転満塁ホームランは打てませんが、コツコツとヒットを重ねることで大きなチャンスにつながると考えます」とあいさつしました。

来賓を代表しあいさつした北川総合支所の米田安壮支所長も「今後もより多くの観光客が祝子川を訪れることがこの地域の活性化につながると考えています。今年も大崩山と祝子川が無事故で多くの皆さんでにぎわうことを祈念します」と話し、九州有数の観光資源である大崩山と祝子川渓谷の本格的な観光シーズン突入に期待を寄せました。

美人の湯の中原史貴支配人によると、大崩山登山道に関しては熊本地震の影響はなく、袖ダキ周辺ではアケボノツツジが見頃を迎えています。ただ、22、23日には県外の登山予定者からのキャンセルが入るなどの影響が出ています。