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4月24日まで公共施設の利用、イベント中止  延岡市が方針

 延岡市は3月26日、新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について発表した。県内では高千穂町で2人の感染者が発生し、往来の盛んな大分市で22人、熊本市でも6人の感染者が発生していることなどから、公共施設の利用中止、イベント中止の方針を4月24日まで継続することにした。小中学校については、可能な限りの防止対策措置を行いながら、予定通り4月7日から新学期をスタートさせる。入学式は中学校・小中一貫校が4月9日、小学校が4月13日に行う。

 同日記者会見した読谷山洋司市長は、往来の多い地域での感染者発生に加え、同市の高齢者率が高く、感染すると重症化する患者が多くなる可能性が高いことや、医師不足の深刻さなどを協調。「患者が増えることによる医療崩壊を避ける努力を最大限しないと、他の疾病の方の生命まで脅かされる可能性が高い。市民の皆さまにさらにご理解をいただきたい」として、3月23日に県が出した対応方針よりも厳しい措置を取ることを決めた。その後の取り扱いについては、4月24日までに判断し公表する。

 また、学校に関しては、長期の休校による学習の進捗遅れなどもあり、早期の再開が必要であると判断。入学式は内容や参加人数を縮小しながら感染予防を徹底する形で開催する。

 学校・家庭での感染症対策については、「毎朝の検温や健康観察などの体調管理や、発熱や風邪の症状がある場合には自宅で休養するようお願いする」「再開に当たり改めて市から各学校へ消毒液を提供する」「石けん等での手洗いや咳エチケットの指導を徹底する」「授業や給食の際に、グループを作らないなど密閉、密接、密集という3つの密を避ける」「定期的な換気の徹底」「近距離での会話や大声の発生をできるだけ控える」などを指導していく。

 部活動については可能な限り密集する運動とならないように配慮しながら実施してもよいが、対外試合については当面行わない。夜間の学校体育施設の貸し出しは行わない。

 同市では既に、春の一大イベントである延岡大師祭でも、最終日の市中パレード、延岡のぼりざる物産展の中止が発表されている。

自宅でもできる体操・レクリエーションなどアイデア募集

 延岡市は新型コロナウイルスの感染対策として、自宅でもできる体操やレクリエーション、楽しい時間の過ごし方に関するアイデアを募集する。

 すべての世代の人が楽しむことができるオリジナルのアイデアを募集するもので、対象年齢などは問わない。実際に家庭で実践する方法や注意点、期待される効果などについてハガキや封書、CD、DVDなどを活用して郵送すればいい。募集期間は3月30日から4月10日までで、住所、氏名(法人・団体名)、年齢、職業、電話番号(法人・団体は担当者名)を添えて送付する。

 応募作品は、理学療法士や作業療法士など市の専門職が審査し、最優秀賞1人(副賞・観光物産ステーション商品券3万円分)、優秀賞3人(同2万円分)、奨励賞5人(同1万円分)を選ぶ。

 詳しい問い合わせ、応募は「〒882-8686延岡市東本小路2-1延岡市健康長寿のまちづくり課」(電話0982-22-7072)へ。