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8日、12日に地域新電力会社の市民説明会 延岡市

 延岡市は、2020年度中の設立を目指す地域新電力会社「延岡電力(仮称)」の事業化可能性調査報告書に関する市民説明会を12月8日と12月12日に開催する。

 読谷山洋司市長がこのほど公表した基本方針によると、「地域における電気代の引き下げと利益を寄付することによる市の財源確保」が設立の目的。地域外に流出していた電気代を地域内にとどめ循環させることで経済効果を生み出し、〝低炭素のまちづくり〟の核となる電力会社を目指す。

 想定される電力の主な提供先は、一般家庭や低圧の店舗・事業所。事業の安定性を図るため、市の公共施設にも供給する。卸電力市場のほか、市のクリーンセンターからの廃棄物発電や、太陽光などの市内の再生可能エネルギーを仕入れることで、九州電力よりも安い料金水準を設定する。

 地元企業や自治会(区)などに代理店を依頼し顧客を確保し、自治会には電気代の一部を代理店手数料として支払うことで、自治会運営の資金として活用してもらう。確実に利益を市に還元するため、市単独(100%)による出資も選択肢の一つとして想定している。

 事業シミュレーションでは、3人家族が30アンペア契約で月に400キロワット/時使用した場合に367円、4人家族が40アンペア契約で月に500キロワット/時使用した場合に686円安くなる試算という。

 市民説明会は、8日が▽午前10時30分=北方北方コミュニティーセンター大会議室▽午後1時=北川コミュニティセンター(北川総合支所5階)▽同3時30分=北浦公民館講義室。12日が午後7時30分から、延岡市役所2階講堂で開く。事前の申し込みは不要。12日は市役所第1、同第2駐車場が利用できる。

 詳しくは市企画課(電話0982-22-7003)へ。