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西郷どん効果波及狙いスタンプラリー開始 延岡

 延岡市と延岡観光協会は、昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」放映によって高まった認知度を市の活性化に波及させようと、「西郷どんゆかりの地周遊スタンプラリー」をスタートさせた。

 同市北川町俵野にある西郷隆盛宿陣跡資料館で周遊マップにスタンプを押し、マップ掲載の店舗で買い物か飲食をしてシールを貼ってもらい、ハガキを切り取って応募すれば抽選で西郷どんをデザインした特製mimokaカードが500人に当たる。

同資料館は、西南戦争の延岡・和田越の戦いに敗れた西郷隆盛が、1877年(明治10)8月15日から17日夜まで宿陣した旧児玉熊四郎宅(県史跡・西郷南洲翁寓居跡)を保存し、資料館にしている。ここで西郷は薩軍の解散布告を出して最後の軍議を開き、陸軍大将の軍服を焼いたとされる。

「西郷どん」の中でも終盤の46話と47話(最終回)に登場した。

 「西郷どん」放映とともに来館者が急増し、昨年1年間で前年の10倍以上に当たる3万1384人が来館。1月も29日までに前年同期に比べ500人多い来館者が訪れるなど、大河効果は続いている。

 資料館の所有者だった熊四郎の子孫で同館管理人の児玉剛誠さんは、「隣県の大分県や関東方面からの来館者が急増している。ここは国内最後の内戦・西南戦争の終結の地であり、その存在がようやく全国的に認知されたということだと思う」と話す。

 スタンプラリーの開催期間は3月15日まで。資料館でのスタンプをゲットし、マップに掲載されている道の駅など市内18店舗で1000円以上の飲食及び買い物をすれば、シールがもらえる。シールを貼付後に資料館を訪れてもOKだ。シールは3枚まで貼れ、シールが多いほど当選確率がアップする、という。詳しくは延岡観光協会(℡0982-29-2155)へ。