延岡市

「株式会社 神の国から」を設立  大正大学と連携し、東京・巣鴨で県北の産物販売へ

宮崎県北部の地域活性化を目的に、学校法人大正大学が東京巣鴨駅前に開設する物販販売所で取り扱う商品紹介、商品開拓、観光資源情報の提供など行う新会社「株式会社 神の国から」が設立され、11月15日、延岡市のホテルメリージュ延岡で設立祝賀会が開かれました。同社は、延岡、日向、高千穂の観光協会代表理事らからなる株主21人と、大正大学の事業法人・株式会社ティー・マップで組織。来年2月に巣鴨駅前にオープンする大正大学地域創生学部のアンテナショップ「座・ガモール『神の国から』」を拠点に、各種事業を展開していきます。

座・ガモールは、大正大学地域構想研究所が地域人材育成、地域と都市の共生をミッションに推進する「すがもプロジェクト」の中核をなすアンテナショップ。今年5月14日に東北地方の特産品などを販売する「座・ガモール東北」、京都府の特産品や若手伝統工芸職人の商品などを集めた「座・ガモール京都」の2店舗がオープンしており、巣鴨3商店街などと組織する「一般社団コンソーシアムすがも花街道」が運営しています。

3号店となる「座・ガモール『神の国から』」は、JR巣鴨駅前のとげぬき地蔵入口に位置し、2階建てで延べ102・6平方メートルの広さがあります。1階部分が店舗で、宮崎県北の農産物加工品や菓子類、酒類、伝統工芸品、雑貨など年間通じ約500アイテムを品揃え。2階にcafe対応のカウンターキッチンがあり、商談やイベント、打ち合わせなどに活用していきます。運営・販売業務は大正大学生が受け持ちます。

新会社の役員は11人おり、延岡観光協会の谷平興二会長が代表取締役、同木村邦子副会長が専務取締役、高千穂町観光協会の佐藤哲章会長と大正大学OBの野中玄雄今山大師寺住職が常務理事、日向市観光協会の松葉藤吉会長ら2人が監査役を務めます。資本金は1000万円、本社を延岡市幸町2丁目のココレッタ延岡2階に置きます。

商品紹介(地域物産の取次業務)、商品(生産者)開拓及び販売、商談会(バイヤー招聘)販路拡大・商品開発、東京店舗での販売業務(座・ガモールに委託)事業、観光プロモーション、地域資源情報の提供などの業務を通じ、宮崎県北部の地元事業者の売上拡大や、観光客誘致推進などを展開します。

平成28年度に新設された大正大学地域創生学部は、同大学地域構想研究所と連携し、全国の地方自治体と連携協定を結び、情報交換・交流などを行っており、延岡市でも同年度から秋に約40日間にわたって同学部の学生を受け入れしています。

社長に就任する延岡観光協会の谷平会長は「地域の物産を大消費地である首都圏に売り込むことも観光の一つの切り口と考えていました。天孫降臨の地・高千穂、出逢いの聖地・延岡、お船出の地・日向が連携し、神話をキーワードに、首都圏に住む人たちにこの地域の美味しい物、素晴らしい産物を届けていきたい。特に2階は、県北出身者が集う場としても活用していきたい」と抱負を述べました。